WLJS Notebookを使ってWolfram言語を動かす(2)
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今回は「Wolfram言語」とタイトルにはありますが、あまり関係がないかもしれません。
前回、WLJS Notebookで、関数のグラフを表示しました。Wolfram言語では、凡例などのコンロトロールがいまいちだということを書きました(これはあくまで、知識不足であるだけなのかもしれません)。
WLJS Notebookでもう一つグラフを書く方法があります。こちらのほうが表現力が高いのですが、Wolfram言語ではなく、Plotlyを使ってJavaScriptで処理するというものです。
比較のため、まずはおさらいで、Wolfram言語の「Plot」関数を使ったものです。
Plot[Sin[x], {x, 0, 6 Pi}] |
次にPlotlyで同じものを書きます。
Plotly[Sin[x], {x, 0, 6 Pi}] |
軸の位置もいいですすし、マウスポインターを重ねると値も表示されます。
前回に使った3つのSinグラフも同じように書けます。まずは、Wolfram言語で再現。
Plot[{Sin[x], Sin[2 x], Sin[3 x]}, {x, 0, 2 Pi}] |
で、Plotlyを使うと…
軸もいいし、凡例も表示されます。
後ろでWolfram Engineとやり取りもしていないようなので、表示が早い。
数式処理はWolfram言語でWolfram Engineに処理をさせ、グラフの描画にはPlotlyを使うのがよさそう。
となると、混在はできるのか、という疑問がわきます。
ということで、次のコードをWLJS Notbookに入れて実行しました。
d = Dt[3 x^2 + 6 x + 5, x] Plotly[d, {0, 5, x}] |
きちっと出ます。
ただ、細かな設定をすることはできなさそうです。執筆時点(2024年1月初旬)のWLJSのドキュメントでも次のように書かれています。
これができると、もっと表現力が上がると思います。期待してます。