技術屋にゃん兵衛のてくてくらぼ by データウィズ [DataWith]

気の向くままソフトについて書いてます。バリバリエンジニアではないのであくまでも初心者目線で。

グラフ作成ソフトVeuszで科学的グラフを書く(折れ線グラフ2)― 折れ線グラフを2本書く

グラフ作成ソフトVeuszで科学的グラフを書く(折れ線グラフ2)― 折れ線グラフを2本書く

 

折れ線グラフを1つ書くのは大体わかりました。では、2本書いてみます。軸は同じとします。

データは:

x値

y1値

y2値

1

2.45

2.1

1.5

2.87

2.67

2

3.25

3.12

2.5

3.01

3.08

3

2.67

2.88

3.5

2.77

2.77

4

2.79

2.83

4.5

2.93

3.04

5

3.1

3.22

5.5

3.21

3.34

6

3.17

3.2

6.5

3.01

3.12

7

2.89

3.03

 

インポートの手順は前回と同じなので省略。

インポート確認画面
  1. 前回と同じ手順でいきなり「Insert」->「Add xy」をやってみる。「Properties」パネルで「X data = x値」「Y data = y1値」は同じ。

    最初の折れ線グラフ

    最初の折れ線グラフ
  2. 2つ目のデータを追加するには、(今度はツールバーのボタンを使ってみる)ツールバーの「Plot point with lines and error bars(星4つのアイコン)」をクリックします。

    そして、「Properties」パネルで「X data = x値」「Y data = y2値」とします。

    Vueszで2本の折れ線グラフを表示

    Vueszで2本の折れ線グラフを表示

    これで出来上がり。あとは、それぞれのグラフのスタイルを変えるだけなので簡単です。

    では、次にY軸を2本にします。データを変えて。

  3. 1つ目のグラフは従来通り。次にY軸を追加します。今度は「y2」の値が20~40の範囲なので軸のMin/Maxをそのように設定します。

    「Insert」->「Axis」->「Add Axis」を選択します。Labelを「y2値」とし、範囲を入れ、Y軸なので「vertical」にします。

    2つめのY軸の定義
  4. ツールバーの「Plot point with lines and error bars(星4つのアイコン)」をクリックします。Vueszのオブジェクトの上から順番に処理されていくので、ツリー内の順番に注意してください。「xy2」は、新しく作成したY軸オブジェクト「axis 1」の下にある必要があります。その結果が次。

    2つのY軸を持つ折れ線グラフ

    2つのY軸を持つ折れ線グラフ
  5. どちらの軸が何か、グラフはどちらの軸を使うか、などわかりにくいのでもう少し調整しましょう。

    画面では、左の軸が「y2」です。右の軸が「y1」と分かるようにラベルを付けます。オブジェクトのツリーの「y」をクリックして、軸を選択し、ラベル「y1値」つけます。

    両方のY軸にラベルを表示
  6. これで軸はわかるようになりましたが、折れ線がどちらの軸を使うかをわかるようにしたい。

    1つ目の方法は、グラフの「Labels」で、例えば「y1値」などを指定すると、各データに数値が出てきます。

    各点にデータを表示
    2つ目の方法は、値ではなく、文字を付ける方法。ボタンが小さいので見落としがち。

    各点にラベルを表示

    各点にラベルが付くのがいやなときは、3番目の方法。単純にテキストをレイアウトします。

    「Insert」->「Add label」(またはツールバーの「ab」アイコン)を選択します。

    ラベルボックスの作成

    のように小さな黒い四角が表示されます。

    右のパネルの「Label」に「y1値(右軸)」と入力します。このテキストは自由に移動できるので、お好きな場所に。「y2値」も同じようにします。

    ラベルを入力し移動
  7. 最後に少しだけグリッド線を入れれば次のようになりました。

    Vueszでできた2軸の折れ線グラフ

    Vueszでできた2軸の折れ線グラフ

結構使えるな、と感じ始めてきているので、もっといろいろ試していきたいです。

 

では次回。