技術屋にゃん兵衛のてくてくらぼ by データウィズ [DataWith]

気の向くままソフトについて書いてます。バリバリエンジニアではないのであくまでも初心者目線で。

Scilabってダッソーシステムズになったんだ

今日、Webをブラウズしていて、気づきました。知ってる人は「何をいまさら」と言われるかもしれません。

 

Scilab(サイラブ/サイラボ)というのは、フランスのINRIA(National Institute for Research in Digital Science and Techonology:フランス語だと頭文字がINRIAとなる)、日本語だとフランス国立情報学自動制御研究所(Wikipediaによる)が開発しているMatlab、Miathematicaライクな、オープンソースでフリー(GPLライセンス)の数式処理環境です。

公式Webサイト

www.scilab.org

 

これまでは、公的な研究所が開発してしていたので、割と自由に使えていましたが、今回知ったのは、2022年の中頃(つまり、1年以上前)に、フランスの巨大企業のダッソーシステムズ(Dassault Systemes)に継承されていました。

 

アナウンスはこちら

www.scilab.org

 

民間企業が開発を継承したということは、今後、3つのシナリオがあるのかな、と思っています。

ダッソーは、

  1. 引き続きScilab自体はフリーで配布し続ける(社内実験目的、プロモーション目的)
  2. 引き続きScilab自体はフリーで配布し、自社では企業向けにサポートを有償で提供する
  3. どこかの時点で無償配布をやめて、有料の製品にする(RedHat的な)

どちらになるんでしょう。

巨大企業の場合、フリーのソフトのサポートフィーでビジネスをするなんてセコいことはないと思うので、1の選択肢が有力かな、と個人的な希望も含めて予想します(期待します、かな)。

 

ただ、品質を維持するためのテストを公開するぐらいきっちりつくられるようななったので、ますます商用製品のレベルに近づくでしょう。でないと、ダッソーの名前に傷がつきますからね。